【お部屋探し初心者必見】大学生のためのお部屋探し〜後編〜
はじめに
前編に引き続き後編も見てくださってありがとうございます。
こちらの記事は後編となります。前編の立地編をまだみてない方はこちら
お部屋探しといっても、
間取り、築年数、構造など種類から、オートロック、宅配ボックス、ユニットバスなどの設備まで、様々な要素が関わりかなり複雑ですよね。
私は学生時代、何社かの不動産会社で就労して、数百件のお部屋を見てきました。
今回の記事で皆さんの疑問の解消のお手伝いをできたら幸いです。
前編でも述べましたが不動産業界は、情報量の差が激しく、しっかり勉強しないと簡単にカモられてしまいます。全ての不動産会社がそうだとは言いませんが、事前にしっかり勉強してからお部屋探しに臨みましょう。
*今回のおすすめの部屋選びはかなり個人の主観が多くなっています。便宜上、お勧めしていないものを強く否定する表現が含まれます。ただ人にはそれぞれの事情、ライフスタイルがあることを承知しております。それらを利用している人を否定する意図はありませんのでご承知おきください。
お部屋の種類
部屋選びといってもどんな部屋があるかを十分に理解してからではないと選ぶこともできないですよね。
なので、まずはお部屋には、どんな種類・設備があるのか?
実際にどういった物件がおすすめかを紹介していきます。
間取り
結論:1Kもしくは1DKがオススメ
結論を先に書いときます。
*読み飛ばし用
不動産会社の広告で’3LDK、1K、2DK、1Rなど文字など見たことありますか?
これらはお部屋の間取りを表す表記になっています。
先頭の数字が部屋数
L:リビング
D:ダイニング
K:キッチン
R:ルーム
がそれぞれの略になっています。
「リビングは居間、ダイニングは食事をするところ、キッチンは料理をするところ」
といった皆さんがお持ちのイメージで問題ありません。
明確な定義としては‘キッチンのある部屋が5畳未満でキッチン(K)、4.5畳以上かつ8畳未満でダイニングキッチン(DK)、8畳以上でリビングダイニングキッチン(LDKとなります。)
2LDK=部屋2つ+8畳以上のキッチンがある部屋
となります。
違いを簡単にすると、K、DK、LDKの違いは、キッチンの大きさの差でしかないということです。
ちなみにお部屋によっては1R といった表記があります。これはワンルームといい、キッチンが付いていないといったことではなく、キッチンと部屋(寝室)の間にしきりがない部屋のことを言います。
現在お住みのお家の間取りがどれに当たるのか考えてみて、親御さんと答え合わせをしてもらいましょう。
オススメの間取りは?
一般的な大学生、若者の一人暮らしでは、広さ、利便性の観点から1K、1DKがオススメです。
まず1Rはキッチンとのお部屋の間に仕切りがないため、とても狭く感じます。また料理の匂いが部屋に充満しやすく、料理のあとに部屋干しなんかしたら洗濯物がすごい匂いになってしまいます。
部屋数に関しましては、一人暮らしであれは1部屋あれば十分で、2部屋あると使わないかつ掃除が面倒かつ家賃も高くなるため、お勧めできません。
強いていうのであれば、1LDKならいいかなと思います。
お部屋が全体的に広く感じ、空間にゆとりのある生活ができます。人を呼んでも窮屈にならなく快適に暮らせます。
ただDKよりも家賃が高くなるため予算に制限がある方はご注意を!
以上の理由より1K、1DKをオススメします。大学生になったら自炊、料理を頑張るといった意気込みがある人にはDKがオススメです。1Kだとキッチンが狭く料理がしにくいのでご注意を
次にお部屋の築年数についてみて行きます。
築年数
お部屋選びで結構気になるのが築年数ですよね。
基本的には築年数が浅ければ、お部屋の状態も良く、設備も新しく住みやすい物件が多いです。
ただ、一概に築年数が浅い方が絶対的に良い物件だとは言えないのが難しいところです。
その理由がこちら
- リフォームが行われている物件がある
ある程度の築年数が経つと物件はリフォームされることがあります。こういった物件は築年数経っていても、実際の室内は綺麗で設備が最新のものに切り替わっていることが多いです。 - 環境的問題での劣化
建物は様々の要因で劣化します。
例えば、海風、酸性雨、湿度の高い地域、日当たりが良すぎるなど環境的な問題で劣化の早い物件が存在します。 - 前の入居者の使い方
前の入居者のお部屋の使い方によっては、築年数が浅くても状態の良くない物件が存在します。たばこの煙や室内の日焼け、床の状態、浴室や水回りの使い方や管理方法。これらが良くないと物件の劣化が激しくなります。 - 管理会社のサポート(大家さん)
基本的に物件の運営は、不動産の管理会社が行っています。
退去時の清掃の委託・壊れた設備の修理・ゴミ置き場の清掃などの入居者のサポートの全般を管理会社がになっています。この管理会社が良くないと、物件の劣化や清潔感の欠如につながってしまいます。
以上のように築年数が浅くても物件によって良し悪しが変わってきてしまうのです。
このような点は、実際に自分の目でみないと判断しないといけません。そのためしっかりと内見に行きましょう。
構造
構造に関しは、普段あまり耳にすることがなくよくわからないですよね。
実際にこの点は結構複雑でわかりにくいので、皆さんに関係のある点だけ紹介します。
種類は以下の通りです。
W造:木造
S造:鉄骨造
RC造:鉄筋コンクリート造
SRC造:鉄骨鉄筋コンクリート造
主にこの4つがあります。
結論:RC造がおすすめ
この中でも、S造、RC造が物件として多く、一人暮らしの場合どちらかになる可能性がかなり高いのでこの2つを比較して行きます。
基本的にS造に比較して、RC造が全体的に性能面で優れていて、その分家賃が高くなっています。
そのため、安さをとるならS造、性能を取るならRC造となります。
では気になるその性能を見て行きましょう。
・耐震性
・耐火性
・防音性
この3点がS造に比べて優れています。
その中でも防音性がかなり重要な要素になってきます。
住む人と周りの入居者によって変化するものですが、生活音や騒音はそのひとの暮らしにダイレクトに反映される要素です。
実際に私が担当したお客さんでも、引っ越し理由が騒音問題の人もかなりいました。私自身はそこまで敏感な方ではありませんが、それでも時々隣の方の生活音などが気になる時があります。
このように現在騒音問題で苦労されている人、もしくは苦労しそうな人にはRC造をオススメします。
ただ、少しでも家賃を下げたい方にとっては、S造がオススメです。
またS造のメリットとしては、通気性の良さがあります。RC造に比べてカビや結露の対策になる点も魅力的です。
最終的な判断は、ご自身の好みに合わせて決めてみてください。
方角
結論:できれば南向きを選ぼう。
一般的に南向きが、日当たりがよく、北向きが悪くなっています。
ただ物件周辺の建物、地理的状況によって変化することが多いです。
一般的には日当たりの良い物件が人気ですが、日当たりのよう物件は、部屋が日焼けしやすいと言ったでめりっともあるのでご注意を。
次にお部屋の設備についてみていきます。
設備
設備に関してもみるべき点が多くありますので、一つ一つ解説していきます。
トイレはユニットバスorセパレート、どっちがいい?
結論:セパレートがおすすめ
お風呂とトイレが一緒になっているものとユニットバスといい、そうでないものをセパレートと言います。
不動産のお仕事をしていて感じたことですが、お部屋探しで結構重視されているのが、トイレがユニットバスかセパレートかといった点です。
結論から申し上げるとセパレートがおすすめです。
基本的に、ユニットバスにすることで家賃が安くなります。
ただそれの代償がなかなか大きいのでオススメできないです。
・カビが生えやすい
・匂いがきつい
・常に湿度が高くなる
ユニットバスは、お風呂とトイレがいっしょになっているため、湿度が高くなります。そのためカビが生えやすいです。またトイレもお風呂の匂いがこもる場所なのでお風呂に入っていてもといれの匂いが、トイレに入っていてもお風呂の匂いがして、慣れない人からしたらなかなかの不快感を感じます。
以上の匂いと湿度が理由で、生活に不快感がかなり増えてしまうので、少し高くてもセパレートをお勧めします。
余談ですが、私は、大学一年生の時はユニットバス、2〜4年生まではセパレートの物件に住んでいました。
ちょっとした体験談を残しておきます。読み飛ばしてもらって大丈夫です。
進学先がギリギリまで決まらなかった私は、親のおすすめで大学の寮に入りました。ただ寮といっても共用部が多いマンションといったものでした。
お部屋はユニットバスでしたが、入居を決めた時は特に抵抗感もありませんでした。
ただ使ってみたらなかなかに苦労しました。
ズボラな私は、掃除が苦手でトイレお風呂にはすぐガビが湧き、換気扇を回し忘れた日には、トイレットペーパーが湿っている。お風呂場のカーテンは少しでも隙間が空いていると、トイレがビショビショ。挙げ句の果てに、せっかくお湯をはってお風呂に浸かっていても、トイレとお風呂の匂いが混ざったなんとも言い難い匂いのせいで、全然リフレッシュできませんでした。
しかし半年も住んでいればそんな環境にも慣れ、特に何も感じなくなっていて、「意外となんとかなるな〜」と思うようになっていました。
されど2年次の引っ越しの際には、「ユニットバスは絶対に嫌」を基準にお部屋探しをするほどに心身ともにユニットバスを避けていました。おそらく今後の私の人生でユニットバスを選ぶことは一切ないでしょう。
少し偏った意見になってしまい申し訳ございません。
ユニットバスを否定し続けましたが、最後にユニットバスを擁護するような意見も載せておきます。
やはりユニットバスの強みは家賃が安いことです。
似たような物件でもセパレートがユニットバスになるだけでも5000円ほど家賃が安くなります。5000円の固定費は、お財布事情にはかなり重要な事項ですよね。それに体験談でも述べているように、住んでいると意外に慣れてしまいます。これが普通と思えば特に苦労するなく生活することができると思います。
オートロック
結論:女の子ならいいかも、けどオートロックを過信しすぎないように
見知らぬ土地で一人暮らしとなるとなかなか不安なことが多いですよね。
娘さんがいる親御さんはセキュリティの部分も不安が多いと思います。都市部に行くと、オートロック付きの物件が多くあります。
オートロックってあったほうがいいの?なくてもいいの?
この回答としては、女の子ならあってもいいかもです。(オートロックを過信しすぎないように!)となります。
確かにオートロックがあることで不審者の侵入がかなり防ぎやすくなります。
ただ防ぎやすくなるというだけで完全に防げるとは限りません。入居者の出入りのタイミングでの侵入や中にはベランダ、バルコニーからの侵入もあるそうなので過信はしすぎないようにしたほうがいいでしょう。またオートロックがつくことで家賃も上がります。家賃とのバランスも考える必要があるでしょう。
コンロは、ガスorIHどっちがいい?
結論:安心感を求めるならIH、料理をする人はガス
・火を使う使わない
・専用の調理器具がある
・火力の差
火を使うか使わないか、といった違いは、生活の安心感に繋がってきます。
やはり万が一のことを考えたとき、ガスよりもIHの方がやけどや火災の心配が少ないですよね。
フライパンや鍋などの調理器具に関しては、それぞれ専用のもの兼用できるものが存在するため、物件に合わせた器具が必要になってきます。
火力に関しては、IHの場合プレートの温度が一定に達すると、自動で電源が切れてしまうものがあります。ガスの場合は上限がほとんどないため、作りたい料理によってはIHだと苦痛に感じることもあるかもしれません。
私は大学時代IHをつかっていました。
火を使わないといった点は安心感がりますが、料理をするときは、少し苦労することが多くありました。
中華料理など火力が必要なもの、お好み焼きやホットケーキ、魚を単体で焼くときなど、一部料理をするのに適していないといったデメリットがあるので、料理をしっかりやりたい人はご注意を
また物件によっては、
備え付きのガスコンロがついていない場合があります。ご自身でコンロ買う必要がある物件があるので契約前はちゃんと確認しておきましょう。
冷蔵庫に関して
結論:十分な冷蔵庫置き場のある物件を選ぼう
物件によっては備え付きの小さい冷蔵庫がある場合や、冷蔵庫置き場がないことがあります。
またあっても置けるスペースが狭い場合があります。
備え付けの冷蔵庫の場合、冷凍庫がないことがあります。一人暮らしをしていると冷凍して食品を保存することが多くあるため、冷蔵庫しかないと苦労することがあります。
またサイズに関しても可能であれば大きなものを選ぶと良いでしょう。内容量が多いと作り置きがしやすくなるためかなり便利です。
事前にお使いのもの、もしくは新しく買う予定の冷蔵庫のサイズを測っておきましょう。
お風呂場の機能
結論:追い焚きはつかわない、浴室乾燥はあると便利、しかし高い
お風呂場の設備といえば、追い焚き機能と浴室乾燥です。
これらについて、どう思うのか私の主観になりますが紹介していきます。
一人暮らしをしているとまずお風呂に浸かる機会がかなり減ります。また作ったらすぐに入るためなかなか追い焚き機能を使うことは少ないです。
一方で浴室乾燥は梅雨の時期、台風の時期にあったらかなり便利な機能になります。部屋干しの匂いは、完全には取れませんが、部屋で干すよりはよっぽど良いのでオススメです。
収納
結論:あればあるだけ良い
一人暮らしなら収納はそのまで必要じゃないんじゃないか思えますが、収納はあるとかなり便利です。
確かに一人暮らしを始めた手の時は荷物が少なく、スペースを余すことが多いですが、なんだかんだで住み続けていると荷物が多くなってしまいます。
収納スペースが十分にあると、部屋が綺麗になりやすくなります。
ただものを捨てにくい人はついつい多くの荷物を貯めるきっかけになってしまうのでご注意を
洗濯機置き場
結論:室内かつできれば、扉付きの収納スペースがオススメ
物件によって、洗濯機ありなし、場所が共用部や、ベランダ、室内などあります。
やはり1番のオススメは、室内です。一人暮らしであれば、毎日洗濯を回すことは少ないですが、それでも洗濯機は室内にあると便利です。
また予算に余裕のある方は、洗濯機置き場に扉がついているタイプをオススメします。
扉があると室内の生活感を抑えおしゃれなお部屋を作りやすくなります。
ただ扉付きの収納スペースは数が多くないので、こだわり過ぎないようにしましょう。
最後にその他で気になる点をまとめてみました。
その他気になる点
トイレのウォシュレット機能
ベランダの有無
ガスコンロの数
宅配ボックスの有無
ゴミ置き場
駐輪場
エレベーターの有無
などなど
あげればキリがないです。ご自身の好みに合わせて、何が絶対に必要で、何なら妥協できるかをよく考えた上でお部屋探しに向かいましょう。
お部屋の決め方
選び方今見てきたように、お部屋の種類や設備は多岐に渡ります。これからは実際にどこのお部屋にするかの選び方を見ていきましょう。
1.間取りを決める(1K,1DKがおすすめ)
2.最低限必要な設備を考える
3.住む予定の地域内で絞り込み
4.予算内の物件をチェック
5.候補を何件かピックアップ
ここまでは、インターネットで完結します。
6.内見してみる
7.契約実際に決める流れはこのようになります。
実際に不動産屋さんにいくときの流れ、注意点は近日別記事にて更新予定です。
まとめ
以上が大学生のお部屋探しの概要となります。
シンプルにまとめたかったのですが、重要なことが多くかなり長くなってしまいました。ごめんなさい。
ただ、これからの人生でも引っ越しやお部屋探しは何回かあると思うので、これからの生活にも役立つと思います。
これから皆さんが良いお部屋に巡り会えることを願っています。
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